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2019年最新版!都道府県別で年収が200万以上も違う!?全都道府県を全国平均と徹底比較!

データで見る年収比較ランキング

薬剤師の年収が都道府県によって全然違うのはご存じですか?
同じ薬剤師でもその需要度や平均年齢の違いで年収に200万円以上の差が!
今回は厚生労働省が発表するデータを元に全都道府県を全国平均と徹底比較していきます!

2019年版!平均年収順で全都道府県を徹底ランキング!

一つ一つ細かく解説していく前にまずは全都道府県を平均年収順で並べたランキングを見ていきましょう!
ランキングは全国平均より高い数字の場合は赤字、低い数字の場合は青字にしてあります。

順位 都道府県 平均年収
(万円)
平均年齢
(歳)
平均勤続年数
(年)
平均月間労働時間
(時間)
1 栃木県 623.6 43.3 6.1 188
2 福島県 607.9 45.1 9.7 186
3 三重県 596.3 43.5 17.9 179
4 広島県 590.8 35.2 3.4 169
5 香川県 583.5 43.0 11.3 165
6 兵庫県 581.5 40.3 7.6 178
7 静岡県 577.6 41.7 9.3 176
8 北海道 574.4 41.4 7.5 175
9 島根県 569.6 43.5 8.1 170
10 京都府 569 38.9 8.3 176
11 岐阜県 565.9 34.7 4.4 184
12 鹿児島県 565 35.7 6.9 174
13 沖縄県 563.8 45 16.9 170
14 岩手県 563.3 44.7 7 175
15 福岡県 561 41.2 7.9 174
16 宮崎県 559.7 37.9 8.5 167
17 滋賀県 558.9 37.5 6.1 171
18 山梨県 556.1 37.9 8.5 178
19 群馬県 551.9 40.7 4.6 180
20 富山県 550.7 38 6.3 174
21 神奈川県 549.7 34.8 6.3 177
22 熊本県 548.7 34.4 5.7 182
23 高知県 548.6 43.6 4.6 171
24 大阪府 545.3 36.5 7.8 172
25 佐賀県 543.7 43.7 7.6 171
全国平均 543.6 38.6 7.6 174
26 愛知県 536.1 38.4 8.5 167
27 山形県 528.2 37.8 13.4 163
28 長野県 526 39.2 7.8 176
29 奈良県 524.4 42.7 10.6 174
30 新潟県 523.9 40.9 10.6 167
31 千葉県 518.4 37.6 5.7 172
32 茨城県 517.8 34.7 6.4 177
33 東京都 517.6 35.8 7.1 174
34 青森県 516.8 37.7 6.9 171
35 和歌山県 504.74 41.6 8.8 179
36 鳥取県 501.4 44.4 12.7 162
37 長崎県 497.7 34.7 5 177
38 福井県 497.1 36.3 10.4 178
39 石川県 496.6 38.6 6.2 176
40 埼玉県 494.8 38.5 8.1 173
41 岡山県 484.3 41.7 5.8 169
42 愛媛県 481.9 40.5 11.6 175
43 徳島県 478.7 50.8 5.2 170
44 秋田県 474.9 37.7 5.1 163
45 宮城県 466.5 33 7.6 177
46 大分県 423.6 29.9 3.6 178
47 山口県 415.5 31.5 3.8 176

参照:厚生労働省「平成30年賃金構造基本統計調査」

2019年最新版のデータでは1位栃木県(623.6万円)2位福島県(607.9万円)3位三重県(596.3万円)となりました。
逆にワーストを見ていくと47位山口県(415.5万円)46位大分県(423.6万円)45宮城県(466.5万円)
年収面だけ見ていくと1位の栃木県と47位の山口県の差は200万円以上も!
平均年齢や勤続年数の違いも要因ではありますが、都道府県によって薬剤師の確保に対する力の入れ具合が違うことがよく分かります。

トップ3のうち2県は前年から大躍進!その理由とは

人手不足

前年発表の厚生労働省「平成29年賃金構造基本統計調査」を見ていくと、栃木県は4位→1位福島県は25位→2位三重県にいたっては47位→3位と大躍進!
3県に共通するのは地方都市であること、高齢化が進んでいることによる深刻な薬剤師不足。
その中でもどういった理由があるのか、それぞれの地域性やデータを見ながらトップ3の特徴を見ていきましょう。

1位栃木県は高待遇を続けるも薬剤師不足が深刻に!

宇都宮市

栃木県は毎年20位→4位→1位と順調に順位を上げてきています。
その根底には薬剤師不足が響いており、高待遇での人材確保に力を入れています。
平均勤続年数が6.1年と全国平均より短いのは新しい人材確保が進んでいるからかもしれません。
ですが月の平均勤務時間が188時間と全国平均より14時間も長く、薬剤師一人当たりの業務量が未だ多い状況であることは変わりないようです。
栃木県には県内の薬学部が1校しかなく、他県から人材を確保する必要があるのですが、地方都市であること、高齢化が進んでいることを理由にまだまだ人材不足は続きそうです。

2位福島県は人材の底上に成功!薬剤師不足解消へ前進か

福島県の名所

福島県の順位は47位→25位→2位と年々大幅にランクアップしています。
待遇改善により新しい薬剤師の確保だけでなく既存薬剤師の勤続年数を伸ばすことにも成功。
ですが福島県も1位の栃木県と同様に月の平均勤務時間が186時間と全国平均より大幅に長く、まだまだ薬剤師不足解消に至ってはいないようです。
福島県は薬学部も多く新卒からの薬剤師を確保しやすいのですが、地方都市であることや東京まで1時間ちょっとという利便性から県外へ出ていく新卒者や、都市部へ転勤する人も少なくありません。

3位三重県の年収がV字回復!その理由には若手の離職も

おかげ横丁

三重県の順位は5位→47位→3位と大きくV字回復!
ですがその背景には喜んでばかりはいられない事情がありそうです。
その理由は薬剤師の平均年齢のデータを見ると分かります。
3年間のデータを比較してみると43.7歳(2017年)→36.3歳(2018年)→43.5歳(2019年)こちらもV字に推移しています。
年収が47位になった2018年は新卒など若手薬剤師が増え平均年齢が下がったことが分かります。
最新データの2019年になると再び2017年と同じ40代に。
三重県は名古屋・大阪といった都市部への利便性が高く、新卒などの若手薬剤師が県外へ出て行ってしまうのも理由のようです。

ワースト3は将来を見据えた人材確保に成功か!?

人材確保に成功

今回のワースト3は山口県・大分県・宮城県。
データを見てみると3県には共通した理由がありました。
3県とも平均年齢や勤続年数が全国平均より大幅に下回っているということ。
それは新たな人材確保が進んでいる証拠かもしれません。
それぞれ過去のデータと比較しながら見ていきましょう。

45位宮城県は順調に人材確保を進めることに成功!

伊達政宗

45位は東北地方でトップの人口を誇る宮城県。
年収順位は8位→46位→45位とここ2年のデータでは低迷しているものの、注目すべきはその平均年齢。
44.8歳(2017年)→37.1歳(2018年)→33歳(2019年)と順調に若返りが成功しています!
年収のランクダウンはそれに伴うものだと思われるので、将来を見据えた明るい結果だということがわかります。
東北地方は全体的に高齢化が進んでいる地方でもありますので、若手薬剤師の確保がどんどん難しくなっていく中、人材確保が順調に進んでいるのは素晴らしいことだと思います。

46位大分県は平均年齢が最年少の29.9歳!

別府温泉

46位は近年、外国人旅行客の温泉人気で観光業が好調な大分県。
年収順位は38位→11位→46位と前年データより大幅にダウンしているのですが、こちらも注目は平均年齢。
前年の44.5歳から29.9歳と大幅にダウン47都道府県唯一の平均年齢20代です!
そのため平均年収のダウンは仕方のないことだと思われます。
大分県では若い人材の流出に歯止めをかけるため「大分県UIJターン希望者面接支援補助金」「大分県内企業インターンシップ支援補助金」といった支援金制度を導入しており、若手の人材確保に県を挙げて力を入れています。
そういった行政と企業の努力が今回の大幅な若返り成功につながったのかもしれません。

47位山口県も平均年齢10歳以上の若返りに成功!

山口県

47位は転職サイトでも平均より年収が高い県として紹介されることが多かった山口県。
順位は3位→12位→47位と大幅にダウンしています。
ですがこちらも平均年齢10歳以上の若返りに成功
43.4歳(2017年)→41.8歳(2018年)→31.5歳(2019年)と大幅に平均年齢が下がったことで平均年収も大幅ダウンとなった訳です。
山口県も大分県と同様に流出してしまった人材を確保し直すための移住支援金制度など行政を挙げた人材確保を行っています。

平均年収と平均年齢が高い都道府県は人材確保に必死!

平均年収

これまでのデータで平均年収と平均年齢が比例すること、平均年収が低いからといって待遇が悪いわけではないことが分かったと思います。
平均年収と平均年齢が高い都道府県は人材確保するために待遇改善を行っている可能性が高く、転職のねらい目でもあります。
自分が働きたい都道府県がどういったデータの推移をしているのかを比較しながら働き場所を考えてみるのがおすすめです。

転職で給料を上げたいなら必見!