
ドラッグストアから病院薬剤師に転職するは難しいってほんと?
どうしても病院で働きたい場合はどうすれば…
転職活動をしてると病院薬剤師に転職するのは難しいという話を耳にしたことはありませんか?
病院薬剤師は転職先としてとても人気なため、なかなか希望の病院に入れないのが実際のところ。
ですが絶対に無理というわけではありません!
どうして病院薬剤師は人気なのか、どういった仕事内容なのか、転職するためのコツと共に徹底解剖していきます!
人気の理由はスキルアップ!資格を取るなら病院薬剤師
病院薬剤師ってどういったイメージを持ってますか?

夜勤があったり研修が多かったり…
でも専門知識が多く学べて資格が取りやすいって聞いたことが!
そうなんです!実際入院設備を抱えている病院の場合は夜勤があります。
ですが研修や患者に直接関わる機会が多い分、専門知識や臨床経験を多く学ぶことができます。
「がん専門薬剤師」や「感染制御専門薬剤師」といった専門薬剤師の資格は試験だけでなく症例や論文の提出などが必須条件。
結果として病院薬剤師は勉強する機会も多く資格取得もしやすいのでスキルアップのためには最良の職場環境と言えます。
病院によって仕事内容も違う?主な2タイプを徹底比較
病院薬剤師として働く場合、主な勤務先として大きく2タイプに分かれます。
病院の種類 | 臨床経験 | 専門的知識 | 薬物療法 | 患者の療養期間 |
急性期病院 | 〇 | 〇 | 〇 | 短い |
慢性期病院 | 〇 | △ | △ | 長い |
一言で病院薬剤師といっても勤務先によって仕事内容や特徴がそれぞれ違います。
ここからはそれぞれの違いについて見ていきましょう。
調剤の種類が多く患者の入れ替わりが多い急性期病院
一般的に多く見られる急性期病院は地域のかかりつけ医と連携を取りながら、発症からおよそ14日以内の急性疾患・重症疾患の患者を診る病院です。
そのため病状の変化や患者の入れ替わりが多く、その都度多岐に渡る処方が行われます。
急性期病院の医療チームには薬剤師が無くてはならない存在とされ、多くの症例や患者と向き合うことが多い現場と言えるでしょう。
また急性期病院は24時間体制で患者を受け入れる準備をしている病院がほとんどのため、夜勤や当直といった勤務が必要な場合があります。
定期薬の処方が多く時間に余裕を持てる慢性期病院
慢性期病院は長期に渡り療養が必要な慢性疾患の患者を対象とした病院です。
療養型病院や回復期のリハビリテーション病院も含まれます。
慢性期病院では在院期間が長くなることもあり、長期的に同じ薬剤を投薬し続けたり、時間をかけて患者の状態を見ながら薬の調整を行うことが多くなります。
そのため難病や特定疾患をチーム医療で行うといったこともなく、夜勤・当直がない病院も多いこともあり比較的時間に余裕をもって仕事ができます。
その代わり多くの症例や患者に携わることができず、キャリアアップが難しい部分もあります。

薬剤師としてのキャリアアップや資格取得を目指すなら急性期病院。
プライベートに余裕を持って働きたいなら慢性期病院がオススメ!
薬剤師界での常識!?病院への転職が難しい理由
薬剤師として転職活動を行っていたり、就職活動を行っていると病院で働くのは難しいといった話をよく聞くのではないでしょうか?

そうなんです!
私の周りでも病院勤務はハードルが高いっていう話が多くて…
どうして病院勤務はハードルが高いと言われてしまうのか、その理由は3つあります。
1.新卒採用を基本にしている病院が多い
特に国公立病院で多く根付いているのが、母体大学卒の新卒採用をメインにするという新卒文化。
中途採用を取り入れている病院も少なく、また中途採用者の教育システムが整っていないことがほとんどです。
そもそもの中途採用求人数が少ないことが理由の一つとなっています。
2.欠員が生じた時くらいしか求人募集をしない
新卒文化が根強い中で主に突発的な欠員が生じた時のみ中途採用求人を行うといったケースが多いです。
それも多くの転職サイトに求人情報が掲載されるわけではなく、1サイトにのみ短期間といった掲載がほとんど。
定期的な中途採用求人を行っている病院がほとんどないことから、基本的には欠員補充求人を待つしかないというのが病院への転職が難しいと言われる理由になっています。
3.人気が高く求人が出てもすぐに埋まる
何と言っても人気の病院薬剤師。
ただでさえ求人数が少ないところに応募が殺到するので、応募してもなかなか採用してもらえないといったことが多いです。
常に転職サイトをチェックし、ネットワークを張り続けていないと求人自体を見つけることすら難しい可能性があります。
難関の病院薬剤師!転職を成功させる3つのコツ!

こんなに難関な狭き門だったなんて…
これは病院薬剤師の道を諦めたほうがいいってことなんですかね。

そんなことないですよ!
狭き門だからこそコツさえ押さえれば病院薬剤師を目指せるんです!
これからそのコツを3つ教えますね。
1.病院の種類にこだわらない
どうしてもがん専門の知識を身につけたい!
キャリアアップのために急性期病院じゃないと嫌!
という明確な理由がある場合を除き、とにかく病院薬剤師になりたい!という方は病院の種類にこだわらずに探してみることをおすすめします。
その理由としては大規模病院よりも中小規模病院や民間病院の方が新卒採用にこだわりがなく、中途採用の求人を多く出している可能性が高いからです。
またキャリアアップに人気の急性期病院は人気が高く求人数も少ないですが、急性期病院にこだわらなければ慢性期病院や診療所、在宅医療薬剤師など他にも目を向けてみることで求人の幅が広がります。
2.複数の転職サイトに登録して毎日欠かさず求人チェック!
薬剤師専門の転職サイトは数多くありますが、サイトによって抱える求人やサポート内容が違います。
好条件や人気の高い求人は非公開求人としてサイト上に掲載されないことが多く、転職サイトに登録することで初めて目にすることができる求人も数多くあります。
転職サイトは登録無料ですので、最低でも2サイト以上登録し毎日チェックすることをおすすめします!
3.転職コンサルタントをフル活用!欠員補充を見逃すな!
在職中に転職活動していたり子育て中の復職活動の場合、なかなか毎日求人情報をチェックするのも難しいですよね。
しかも掲載されている内容だけでは分からないことがあっても、直接問い合わせするのはハードルが高かったり…。
そんな時は転職コンサルタントをフル活用してみましょう!
転職コンサルタントは転職について多くの知識と経験を持った転職のスペシャリスト。
転職サイトに無料登録するだけで専任の転職コンサルタントが転職活動の手助けをしてくれます。
電話やメールだけでなく面談で相談に乗ってくれる転職サイトも。
自分が働きたい病院の種類や学びたいこと、働くための条件などをあらかじめ伝えておけば、それに合った求人情報をいち早く教えてくれます。
自分でチェックしきれなかった欠員補充の求人情報を見逃す心配もなくなります。
病院薬剤師に強い転職サイトに登録しよう!

途中諦めかけましたけど、
何となく病院薬剤師になれそうな気がしてきました!

それは良かった!何事も諦めない気持ちが大事です!
まずは先ほどお伝えしたコツを実践してみましょう。

それにしても薬剤師の転職サイトってたくさんあるんですね。
全部登録するのは大変だし…。
どこに登録するのが良いんでしょうか…?

転職サイトの中でも病院求人に強い転職サイトがいくつかあります!
ピタ子さんにも分かりやすくまとめてありますので、ぜひそちらを参考にしてみてください。