
あぁ…。辞めたい…。今の職場もう無理…。
でもどうしましょう…。

ピタ子さん大丈夫ですか!?
薬剤師は他業種に比べて転職率の高い職種ですし、そんなに悩まなくても…。

辞めて転職したいなと思ってるんですけど、今の職場にどうやって伝えればいいのか悩んでるんです。
正直に給料安いのに残業多いので辞めます!とは言えないし…。

なるほど!そういうことでしたか!
では薬剤師に多い転職理由をもとにスムーズに伝えやすい退職理由を考えていきましょう!
給与面?人間関係?転職したい薬剤師に多い理由とは?
厚生労働省が発表している新規学卒者の離職状況によると、平成30年3月の新規大卒者の離職者の中で2番目に多い業種が医療・福祉となっています。
過去のデータを見ても、医療・福祉は離職者の多い業種となっており、新卒者に限らず、ある程度キャリアを積んだからこそ転職するといったケースも多いようです。
中でも多い理由としては
- 年収アップしたい
- 労働環境を改善したい
- 人間関係がつらい
- もっとキャリアアップしたい
- 配偶者や子供といった家庭の都合
の5つとなります。
退職理由をうまく伝えないと、職場に悪い印象を残し、退職まで居心地が悪くなってしまったり、上司から強引な引き留めを受けて辞めづらいことになってしまう可能性があります。
ではそれぞれの理由と原因を具体的に見ていきましょう。
ケース1.年収アップしたい
薬剤師の転職理由として年収のアップはキャリアなどに関係なく全年代に多い理由です。
一言で薬剤師と言っても、調剤薬局・ドラッグストア・病院・企業など職場によっても全然年収は違いますし、管理薬剤師・専門薬剤師など資格によっても違ってきます。
職場によっては夜勤・残業手当など、自分の頑張りで年収をアップさせることもできますが、一般的には年に一度の昇給。
同じ職場で働き続けていてもなかなか年収が上がっていかないというのが現状のようです。
ある程度キャリアを積んだ薬剤師は、転職の際にキャリア分が年収に上乗せされることが多く、40代・50代のベテラン薬剤師でも転職を選ぶ理由となっています。
退職の理由を伝える際は「給料が少ないので!」とはっきり言うのではなく、「●●の理由でさらに収入が必要なんです。」といったように、何か理由があって年収をアップさせる必要があるという風に説明をした方が聞き入れてもらいやすいです。
理由は色々あると思いますが、家やマンションを購入する・子供の進学・自分の勉強代など具体的に説明すると良いでしょう。
ケース2.労働環境を改善したい
こちらも年代関係なく多い転職理由の一つです。
残業が多い・夜勤がつらくなってきた・人手が足りなくて業務量の負担が大きいなど、労働環境に対する不満も様々。
残業や人手不足は働いてみないと分からなかったり、働き始めた頃は良くても、人手が急に減ってしまう場合もありますよね。
かといって、現職場に「負担がつらい」「残業は嫌です」と言ってしまったら、雰囲気が気まずくなってしまう可能性も。
ですが、人数は少なくても業務分担や時間配分ががうまくできている職場であれば、そんな負担もなくなるはず。
そのため転職活動の際は、職場見学や面接で業務分担や時間配分についてしっかり質問しておくようにしましょう。
夜勤や当直などは病院勤務、営業時間の長いドラッグストアなどの場合仕方のないことではありますが、転職の際、夜勤・当直のない職場を選べばいいので、転職での改善が比較的容易です。
退職を職場に伝える際は嫌だから辞めたいというのではなく、夜間や土日などは子供のために家にいる必要がある・体力的に夜勤が続けられないなど、こういった理由でこのまま続けることが難しいという風に伝えてみましょう。
職場によってはシフト変更などの対策改善してくれる可能性もあります。
ケース3.人間関係がつらい
人が複数集まれば何かしらトラブルが起きてしまったり、合わない相手も出てくるもの。
同僚や後輩との人間関係トラブルなら、上司に相談して解決する場合もあるかもしれませんが、上司がトラブルの素になっている場合はやっかいです。
ドラッグストアや調剤薬局などのチェーン店で他店への異動がある場合は、異動まで耐えるといった手段も取れますが、異動がほとんどないような職場の場合は、どちらかが退職するまで悩むことになってしまうかもしれません。
人間関係のトラブルに関しては転職先でも起きる可能性はありますが、転職することで一度人間関係をリセットすることはできます。
退職を伝える相手がそもそもの原因の場合は、正直に理由を伝える訳にもいかないと思いますので、違う理由を考えてみた方がいいかもしれません。
実際に転職しようと思った時、理由は一つだけではありませんよね。
人間関係とは違う理由をきちんと伝えて退職するようにしましょう。
ケース4.もっとキャリアアップしたい
など、もっと自分の知識を広げるために転職したいと考える方も多いのではないでしょうか。
薬剤師の中でもがん専門薬剤師や精神科専門薬剤師といった専門性の高い資格を取得したいと思っている方は、取得のために症例などの経験が必要になってきますので、そういった機会が少ない職場の場合は、転職が必須になってくることもあります。
自身のキャリアアップは将来的に年収アップにもつながってきますので、年収アップも踏まえてキャリアアップしたいという方も多いようです。
キャリアアップというのはそのままの環境では難しいことがほとんどですので、素直に「がん専門薬剤師の資格取得をしたいので専門病院で働きたいと思っています。」と熱意を持って伝えれば、逆に応援してもらえるかもしれません。
ケース5.配偶者や子供といった家庭の都合
配偶者の転勤や子供の成長、親の介護など家庭の事情に合わせて自分の働く場所や環境を変える必要があるといったこともあると思います。
ドラッグストアや調剤薬局でチェーン展開している場合は、転居先や環境に合う店舗があれば異動願いを出すことも可能ですが、今住んでいる都道府県以外への転勤で、そこに系列店が無い場合は一から転職活動を行う必要があります。
家族の都合というのは職場に直接伝えることに何の支障もありませんし、本人だけではどうにもならないことなので、職場から無理な引き留めを受けたりすることもほとんどありません。
先に転職先を決める方が退職がスムーズに?

上司に退職を伝えたら給料を上げるから留まって欲しいって言われました…。
どうすればよいでしょう…。

薬剤師はどこも人手不足の場合が多いですから、退職を伝えると強い引き留めに合うケースが多いみたいですね。
退職するかどうかはピタ子さんの意思ですが、一度退職を申し出た相手に良い印象を持たなくなるのは事実。
それも踏まえてよく考えてみてください。

そんなこと言われても!
どうにかしてスムーズに退職する方法はないんですか!

転職する場合は先に転職先の内定をもらってから退職を伝えるのも一つの方法です。
次の内定がすでに決まっていることを伝えれば、現在の職場としてはそれ以上引き留めることは難しいですよね。

でも在職中に転職活動してたのが分かっちゃうとイメージ悪くないですかね?

働きながら転職活動をすることは普通のことですので、何ら悪いことではありませんし、決まったら早めに伝えることで、在職している間にしっかりと引継ぎを行うことができ、悪い印象を与えることもありません。

じゃあさっそく転職活動を始めてみます!

無料で利用できる薬剤師専門の転職サイトには、転職のプロである転職コンサルタントが転職だけでなく今の職場についての相談や退職についての相談にも乗ってくれます。
ぜひ活用してみてくださいね!
救急医療に携わりたいので、慢性期病院から急性期病院に転職したい!