「子供が独立したので薬剤師として復職したい」
「病院勤務の当直が体力的に厳しいので、調剤薬局などに転職したい」
50代になってから転職したいと考える薬剤師にはそれぞれ相当な理由があると思います。
薬剤師以外の職種にも言えることですが、50代となると転職や再就職は20代30代に比べて非常に難しく、不可能に近いと言っても過言ではありません。
ですが、今から紹介するコツを押さえれば、転職できる成功率はググっと上昇します。
50代ならではの知識や経験を生かして、自分に合った環境での転職を成功させましょう!
50代薬剤師の転職はどうして難しいの?
そもそも50代薬剤師の転職はどうして難しいのでしょう?
薬剤師は現在も不足状態にあり、求人数も多く、比較的転職しやすい職業です。
ですが、年齢を重ねることで、転職を難しくしてしまう場合もあります。
その理由を知ることで、対策することができ、転職が成功する可能性も高まります。
50代薬剤師の転職が難しい理由をいくつか見ていきましょう。
理由1.キャリアの長い薬剤師は人件費がかかる
薬剤師の給与はキャリアによってアップします。
そのため、50代の薬剤師はキャリアが長く、雇用側としては人件費が多くかかってしまいます。
できるだけ経費を削減したい、人件費を減らしたいと思う企業が多い現状ですので、人件費のかかる50代よりも20代、30代の若手薬剤師を選択するといったケースが多いようです。
理由2.定年までの期間が短い
企業によって定年の年齢が違ったり、定年制度を設けていない所もありますが、20代、30代の薬剤師に比べて勤続年数が短くなってしまう可能性が高くなります。
雇用後、研修費や教育費など、人材育成にかかる費用のことを考えると、どうしても50代の薬剤師は敬遠されてしまう傾向にあります。
理由3.体力面・体調面の心配がある
年齢を重ねてくると、若い時には軽く出来ていたことが、負担に感じてしまったりすることはありませんか?
例えば、細かい文字が瞬間的に見づらくなってきたり、荷物をいくつか運んだだけで息切れしてしまったり…。
年齢を重ねることで、体力が衰えてしまうのは仕方のないこと。
それに伴って体調を崩してしまう可能性も高くなります。
雇用側はどうしてもその辺を心配し、雇用を踏み留まってしまうようです。
50代の薬剤師が転職しやすいのはどんな職場?
20代、30代に比べるとどうしても転職しづらい50代の薬剤師ですが、そのキャリアや人手を必要としている職場はもちろんゼロではありません。
どういった職場が転職しやすいのか、どのような業務が求められているのかを調査してみました。
調剤薬局・ドラッグストア
医薬分業が進む中で、年々調剤薬局や調剤室を併設するドラッグストアは店舗数を増やしています。
調剤薬局では新卒薬剤師が少なく、慢性的な人手不足が続いている状態です。
そのため、採用年齢の幅を大きく持たせていたり、年齢制限を設けていない企業も多くあります。
業務として調剤だけでなく、高齢化社会に向けて高齢者の在宅医療サポートや健康チェックなどを行っている所も多く、患者との年齢が近い50代の薬剤師が重宝される場合も。
チェーン店の調剤薬局やドラッグストアでは薬剤や患者の管理を全てパソコンやタブレットなどを使い、オンラインで行っている所が多いため、新しいシステムを受け入れる柔軟な姿勢が求められます。
慢性期病院・専門病院
正直なところ、50代の薬剤師の転職で病院薬剤師は募集数が少なく、非常に難しいです。
ですが、全くないわけではありません。
病院薬剤師の中でも、比較的自分のペースで仕事ができる慢性期病院の求人や、それまで培った豊富な知識や経験を求められる専門病院の求人が出されることがあります。
慢性期病院では長期入院している患者が多く、急性期病院のように救急で患者がやってくることもないので、ある程度決まった時間内で勤務することが可能です。
50代薬剤師の転職成功率をアップさせるために
転職できる可能性がゼロではないということが分かりましたが、それでも狭き門であることに違いはありません。
転職の成功率をアップさせるためには、今までの考え方ややり方を改めたり、ある程度の妥協が必要な場合もあります。
具体的に挙げてみると
- パソコンを使った業務などテクノロジーの変化に対応する
- 自分よりキャリアが低かったり、年下の薬剤師が上司の場合、キャリアや年齢を盾にして意見を受け入れなかったりするのは×
- 年収や雇用形態にこだわらない
時代の変化は目まぐるしく、薬剤師の世界でもパソコンやタブレットを使った業務は当たり前のようになってきています。
自分のキャリアを過信せず、常に新しい知識を受け入れる態勢を整えましょう。
さらに、新しい職場では自分より年下の薬剤師が上司になることは当たり前のようにあります。
キャリアや年齢が下の薬剤師からの意見も柔軟に受け入れ、上から目線になってしまわないように心掛けることが大事です。
また、正社員での雇用が難しい場合は、派遣やパート勤務になることも。
正社員の場合でも、中途採用となると年収が同世代より下がってしまう可能性があります。
年収や雇用形態にこだわらなければ、転職先の選択肢が広がる可能性もありますので、一度検討するのも良いかもしれません。
50代の薬剤師が転職しやすい職場を見つける方法
50代の薬剤師が転職しづらい理由をいくつか挙げてきましたが、それでも全く転職先がないわけではありません。
どうしても20代や30代に比べて選択肢は減ってしまいますが、その中から自分に合った職場を見つけることが必要です。
50代の薬剤師が転職しやすい職場を見つける方法を見ていきましょう。
薬剤師が転職するなら薬剤師専門の転職サイトを活用しよう
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