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薬剤師の転職祝い金制度はデメリットが多いってホント!?失敗しないための転職サイト選びとは?

お金を持った薬剤師

薬剤師が転職活動を始めると、求人サイトなどで「祝い金支給」「転職ボーナスゲット!」といった文言を見かけることもあると思います。

今より良い所に転職できて祝い金までもらえるなんて、超ラッキー!

と思うかもしれませんが、そこには様々なカラクリが。
転職祝い金はどのような目的でどこが負担しているのか、気になる祝い金の仕組みと転職サイト選びで失敗しないための方法をお伝えします。

そもそも転職サイトの祝い金ってどんな制度?

祝い金

転職祝い金はサイトによって制度が違いますが、多くは転職サイトの登録者がサイトを通じて転職活動を行い、雇用が成立した際に転職サイトから支払われるお金のこと。
薬剤師の転職サイトが多くある中で、祝い金があるサイトは魅力的に感じますが、実際のところどうなのでしょう。
まずは気になる方が多い、祝い金の出どころから調べてみることにしましょう。

転職サイトの祝い金はどこから出てるの?

薬剤師の転職サイトを見てみると、2~3万円の転職祝い金をもらえるサイトだけでなく、面接を受けただけで交通費程度のボーナスがもらえたり、現金ではなくAmazonギフトなどでもらえる場合があったりと様々な祝い金制度が用意されています。
ここで疑問に思うのが、この祝い金は一体どこが支払っているのかということです。
転職サイトによって金額や制度が違ったり、祝い金制度がない転職サイトも多くあります。

転職サイトから振り込まれるんだから、転職サイトが負担してるんじゃないの?

と思うかもしれませんが、実際はそうではありません。
転職サイトは求人掲載料の他に、サイト登録者がサイトから転職先に応募し、実際に採用されると、雇用側から成果報酬として紹介料を受け取ることになっています。
その際、祝い金分も上乗せして報酬を受け取ったり、元々の掲載料を高くして、そこから祝い金を支給する場合がほとんどです。

転職サイトが祝い金制度を導入する裏事情

裏事情

そもそも転職サイトが祝い金制度を導入する理由とは一体何なのでしょうか?
それは祝い金制度を導入している転職サイトと、導入していない転職サイトを見比べてみると見えてきます。
求人数を5万件以上抱える大手転職サイトでは祝い金制度を導入していないサイトがほとんど
逆に祝い金制度を導入しているのは求人数が3万件に満たない中小サイトに多いことが分かります。
また、比較的サイト開設が新しいサイトにも多く見られます。

祝い金制度は登録者を集めるための戦略

祝い金があるサイトとないサイトに同じような求人が掲載されていた場合、利用者としては祝い金があるサイトを利用しようと思いますよね。
祝い金制度は広告効果を高め、登録者数を増やすだけでなく、転職決定の後押しとなり、成果率アップにもつながります。
そのため、中小規模の転職サイトや新規開設したサイトは大手や老舗に比べて知名度が低くいため、祝い金制度を導入し、登録者を集めようとしています。

祝い金を導入することで起きる負のサイクル

負のサイクル

先述の通り祝い金は転職サイトではなく、雇用者側が負担していることがほとんどです。
さらに、祝い金を導入している転職サイトは元々の掲載料が高いことも。
その結果、祝い金を導入し登録者を増やしたいにも関わらず、掲載料が高いことで求人掲載が集まらなかったり、祝い金を支払ってでも労働力が欲しい人手不足状態の求人ばかりになってしまったりと、掲載求人増えないだけでなく、偏りが出てしまうのです。
そうなると転職希望者はより優良な求人が多い大手サイトに流れていきます
祝い金導入→負担増で求人掲載が偏る→登録者が減る→求人を載せても成果がでない→求人掲載が減る→求職者が求人の多い大手に流れる→さらに祝い金を増額雇用先の負担増で求人掲載が減る
といった負のサイクルに陥ってしまっている転職サイトも少なからず存在しています。

薬剤師の転職希望者が陥る祝い金の落とし穴

どちらにせよ、祝い金がもらえないよりもらえる方が良いじゃないですか。

と思われる方も多いかもしれません。
祝い金は転職希望者にとって本当に得しかないのでしょうか?
実は薬剤師が転職する際にもらえる祝い金には落とし穴があるんです。
祝い金について記載されているページを事前によく確かめておくようにしておかないと、せっかくもらえるはずだった祝い金がもらえない!といったトラブルになることも。
トラブル回避のためにも利用する際はしっかりチェックしておくことにしましょう。

祝い金はすぐにもらえないサイトが多い

頭を抱える薬剤師

祝い金はすぐに支払われないサイトがほとんどだということは知っていましたか?
多くのサイトでは転職が決まった後、サイトなどを通じて祝い金の申請が必要です。
また、祝い金目当てで転職し、すぐに転職先を辞められてしまっては、雇用側に対する転職サイトの信用度が下がってしまいますので、支給にはある一定期間の勤務期間が必要です。
転職サイトによって期間は違いますが、一定期間勤務した後、決められた期間内に申請する必要があったりしますので、申請をし忘れてしまい、結局祝い金がもらえなかったという声も多くあります。
紹介された職場で実際に働き始め、合わなくなってすぐに辞めることになった場合は、ほとんどのサイトで祝い金は支給されません
祝い金制度のある転職サイトを利用する際は、最低継続勤務期間や申請期限などを事前によく確認し、必ず申請し忘れないことが重要です。

祝い金や求人掲載費用は人件費から捻出されている!?

コストカット

祝い金や求人掲載費用は雇用側にとっては経費となります。
経費が高くなればなるほど削減されるのは人件費。
一時的に祝い金がもらえるのは嬉しいことですが、求人に費用がかかることで、基本給が低かったり、昇給がほどんどなかったりといった状況になってしまうことも。
祝い金が今後の勤務に与える影響も分かったうえで利用することが必要です。

法改正で転職サイトの祝い金制度は自粛ムードに

2018年に施工された職業安定法の改正で、厚生労働省より

求職者等を勧誘するに当たっては、お祝い金等の金銭を支給することは望ましくありません。

厚生労働省「労働者を募集する企業の皆様へ」

という一文が記載された文章が発表されました。
祝い金自体を禁止しているわけではありませんが、厚生労働省がはっきりと『望ましくありません』と記載したことで、それまで祝い金を導入していたサイトの多くが自主的に廃止しました。
今後も祝い金制度に対する規制が強まることが予想され、転職サイト全体で祝い金制度の自粛ムードが高まっています。

祝い金に囚われすぎないことが転職成功のカギ!

お金を持った薬剤師

祝い金制度ってもらわない方がいいの…?

ここまで読んできて、祝い金制度のデメリットに気付いた方はそう思ったかもしれません。
先ほども書いた通り、求人案件を多く抱えた大手サイトでは祝い金制度を導入していない所がほとんどです。
祝い金制度があるサイトでは求人数が少なく、自分の希望条件に合った職場が見つからないといった方も、大手サイトなら選択肢の幅が広がり、自分に合った職場が見つかる可能性も十分にアップします。
ですが、祝い金制度のあるサイトで自分に合った職場に出会った薬剤師がいることも確かです。
一番大事なことは、祝い金制度に囚われずに自分に合った職場を見つけること。
転職サイトの登録・利用は無料ですので、1サイトに絞らず、数サイト登録してみるのがおすすめです。

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