
今の職場人間関係最悪だし、もう私辞める!
薬剤師がこんなに辛い仕事だなんて思わなかった!
薬剤師として働きだしたものの、思っていた業務内容や職場環境と違っていてもう辞めてしまいたい…と思う方もいらっしゃるかもしれません。
薬剤師だけでなく社会人1年目の場合、理想と現実のギャップや覚えなければならないたくさんの仕事量についていけなくなってしまい「仕事を辞めたい」「転職したい」と考える方は少なくありません。
自分はまだ若いから転職先もいっぱいあって大丈夫!と思うかもしれませんが、薬剤師1年目の転職には多くのリスクを伴います。
特に言われているのが、薬剤師1年目で辞めると転職活動で不利になるという点。
実際どういった点が不利なのか、辞めたいと思った時にどう対処すればいいのかをお伝えします。
薬剤師1年目の転職はどうして不利になるの?
薬剤師1年目で辞めた場合、どうして転職活動が不利になるのでしょう?
企業は積極的に「第二新卒者」と言われる若い人材を雇用しようとしています。
もちろん社会人1年目で転職活動をしている方も「第二新卒者」なのですが、第二新卒者は主に「大学・短大・専門学校や高校卒業後3年以内」という目安があり、社会人2・3年目も含まれています。
雇用主から見た際「1年目で辞めた人」と「1年以上働いた人」では大きく印象が変わります。
「1年目で辞めた人」の場合、職場の人間関係や勤務条件など、それ相応の辞職理由があったとしても「根気がない」「またすぐ辞めそう」「人間関係をうまく築けないのではないか」などと、転職先の採用担当者になかなか理解してもらえないというのが現状です。
ですが、中には薬剤師1年目の転職でも悪印象を与えない例がいくつかあります。
薬剤師1年目の転職でも悪印象にならないケース
先ほども記載した通り、薬剤師1年目での転職は採用担当者にあまり良い印象を持たれないことがほとんどですが、場合によっては考慮され、悪印象にならないケースもあります。
共通しているのは実際の離職理由を正直に伝えること。
転職先の採用者がやむを得ない事情であることを理解してくれれば、薬剤師1年目でも不利にならずに転職活動を行うことができます。
では、どういったケースなら悪印象にならないのか、転職先への伝え方と合わせて見ていきましょう。
配偶者の転勤や親の急な介護など家庭の事情
など、どうしても避けようのない家庭の事情の場合は、転職先の採用担当者もやむを得ない事情として理解してくれることがほとんどです。
ですが、配偶者の転勤が頻繁にある可能性が高いと、企業によってはそれを理由に採用を躊躇することもあります。
自分の状況や、今後の勤務について正直に伝えることで、採用後も家庭環境を考慮してくれる可能性が高くなります。
業績悪化や閉局などによる勤務先都合の退職
勤務先の業績悪化による事業縮小で、閉局やリストラに追い込まれたなんてこともあるでしょう。
こればかりは自分たちで何ともしようがないこと。
同じ業界内であれば、採用担当者が履歴書を見た時点で、退職理由に気付く可能性もありますが、勤務先都合による退職だったことをきちんと伝えれば、転職活動が不利になることはありません。
ただし、自分のミスや勤務態度により会社からリストラされた場合は話が変わります。
採用担当者が元の職場に問い合わせれば分かってしまうことなので、そういった場合も隠さず正直に伝えるようにしましょう。
急な病気や怪我による体調不良
昨日まで元気だった人が、急な病気や怪我で倒れたりするのは誰にでも起こりうることです。
治療に長期間かかってしまい、辞めざるを得なくなってしまった。
という事情を、体調不良になった経緯も合わせてきちんと説明しましょう。
ただし、体調不良による退職の場合は、転職活動の際、完治もしくは投薬等による病状のコントロールがしっかりとできている状態じゃないと話になりません。
自分が新しい職場で働くことに何の支障もないということをきちんと伝えましょう。
人間関係が合わないといった理由でも不利ならないケース
といった職場環境の悪さによる退職は自己都合と判断され、理解されないことが多いですのですが、こういった理由が不利にならないケースもあります。
その状況がたとえ自分じゃなかったとしても耐えきれない環境だったということを証明できれば良いのです。
とはいえ、証拠写真や音声データを残せと言っているわけではありません。
職場環境の悪さを伝えるためには「前の職場では1年目の離職率が○%である」といった、客観的に判断できるデータを示せば良いのです。
離職率が高い、定着率が低い、平均勤続年数が短いといったデータは、職場環境が悪かったことを伝えるのに有効なデータとなります。
薬剤師1年目の転職者に多い離職理由とその対策法
実際に転職活動を始める前に、やっておきたいことがあります。
それは、今の職場を見つめ直すことです。
どうして辞めたいと思ったのか、本当に改善する方法はないのかをきちんと考えること。
そうしないと、自分の意識を変えない限り、新しい職場に移っても、また同じような悩みにぶつかってしまう可能性が大。
また、見つめ直すことで、また再び今の職場で頑張れる可能性も。
次のステップに進むためにも重要なことですので、一度考えてみましょう。
では、薬剤師1年目に多い離職理由とその対処法をご覧ください。
人間関係や職場環境に馴染めない
それまでの学生生活にから社会人になったことで、今まで以上に上下関係が厳しく、時には理不尽に思うこともあるかもしれません。
また、同じ人間同士ですので、上司や同僚問わず、合う合わないといった相性もあります。
いくつもチェーン店をドラッグストアや調剤薬局などの場合は、人事異動もありますので、一定期間我慢すれば済むこともありますし、異動願いを出して違う店舗や営業所に自ら異動するといった方法もあります。
ですが、人事異動がないような職場の場合は状況を変化させることが難しいので、その職場環境のまま、いかに相手と関わらないようにするかなど、相手と距離を取る方法を考える必要が出てきます。
残業や仕事量が多く体力的に辛い
調剤薬局やドラッグストアでは薬剤師の人手不足が続いている所が多く、一人当たりの処方箋量が多かったり、残業や急なシフト変更がある場合もあります。
病院勤務でも急性期病院など入院設備のある病院では夜勤や当直があり、慣れない生活リズムで体調を崩してしまう人も。
要望が聞いてもらいやすい環境であれば、交渉することで夜勤や当直を減らしたり、残業やシフト変更を断ることもできるかもしれませんが、薬剤師1年目にとってはなかなか言いづらい部分ですよね。
ですが、同じジャンルの職場に転職したところで状況はあまり変わらないことも多いです。
薬剤師1年目で仕事量が多いと感じるのは、まだ業務に慣れていないことも踏まえると当然のこと。
そういう時は自分より1~2年先輩を見てみましょう。
先輩はスムーズに業務をこなしていたり、当直や夜勤でも涼しい顔をしていませんか?
もしそうだとしたら、自分も1~2年働いて慣れてくれば、大変だと思わなくなる可能性が高いです。
ただ体調を完全に崩してからでは遅いので、どうしても体が追い付かないといった状況が続く場合は、転職を考えてみても良いでしょう。
薬剤師1年目なら転職サイトを活用するのがオススメ!
薬剤師1年目の場合、まだまだ周囲に相談する相手が少なく、他の薬局などの情報が欲しくても、誰に聞けばよいのか分かりませんよね。
そんな時には転職のプロが多く在籍している薬剤師専門の転職サイトを活用してみましょう!
薬剤師専門の転職サイトには、調剤薬局やドラッグストアだけでなく、病院や企業などあらゆる職場に精通した転職のプロ「コンサルタント」や「アドバイザー」が在籍しています。
まずは転職のプロに今の職場で困っていることを伝えてみましょう。
すると、他の職場はどうなのか、転職することで解決できる問題なのか、色々と相談に乗ってくれます。
もちろん登録・利用は無料で、相談は電話やメール、チャットツールなど様々な方法で行えます。
サイトによって色んなアドバイザーがいますので、複数登録して様々な意見を聞いてみるといいかもしれませんね。
親が急に倒れてしまい、介護が必要になったため、今までの勤務体系では働けなくなった。